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【ROMEの休日】会社から支給されないお金を支給してもらえるようにしたい

「今さら聞けないけどこれってどうなの?」
「難しいケースに当たってしまったけど、どうしたらいいかわからない」

そんな労務担当者さまのお悩み・ご質問に答えていくコーナー「ROMEの休日」。

労務に関わることならなんでもOK。労務の専門家が、みなさんのお悩みにお答えいたします。

これまでのお悩み相談はこちら

Q.会社から支給されないお金を支給してもらえるようにしたい

現在、東京の会社で勤務をしています。地方に住んでいる祖母の家を引継ぎ、東京と地方の行き来をした勤務にしたく、会社に相談したところ、了承はされました。
ただ、新幹線の乗車券代は支給されるけど特別料金は支給されないと言われました。会社に特別料金を出してもらいたいのですが、どうしたらよいでしょうか。

A.会社側と従業員双方にとってメリットのある交渉をしてみましょう

この状況では、会社と交渉を行うことが重要です。以下のアプローチを検討してみてください。

業務上の必要性を強調する

地方と東京を行き来することが業務にとって有益であることを説明します。例えば、地方での業務展開や顧客対応などが可能になるといった点を強調します。

生産性の向上を提示する

新幹線の特別料金を利用することで、移動時間中も快適に仕事ができ、生産性が向上することを説明します。

コスト比較を提示する

特別料金を支給することで、宿泊費や日当などの他の経費が削減できる可能性があれば、それを具体的な数字で示します。

他社の事例を参考にする

同業他社や同規模の企業で、同様の状況下で特別料金を支給している事例があれば、それを参考として提示します。

試験的な導入を提案する

まずは一定期間(例:3ヶ月)試験的に特別料金を支給し、その効果を検証することを提案します。

部分的な負担を提案する

会社が全額負担できない場合、一部負担(例:特別料金の50%)を提案することも検討します。

就業規則の確認

会社の就業規則や旅費規程を確認し、特別料金の支給に関する規定があるかどうかを確認します。

労使協議の場を設ける

この問題について、労使で話し合いの場を設けることを提案します。

代替案の検討

特別料金の代わりに、在宅勤務日数の増加や、他の形での手当(例:地方勤務手当)の支給などの代替案を提案することも考えられます。

交渉の際は、会社側の立場も考慮しながら、Win-Winの解決策を見出すことが重要です。
交渉が難航する場合は、社会保険労務士などの専門家に相談することも検討してください。彼らは労働条件の交渉に関する専門知識を持っており、適切なアドバイスを提供できる可能性があります。

回答者プロフィール

小野寺 恵美子

ある中小企業の労務実務担当を経て、現在は人事総務部長に。

労務の実務担当として数々のピンチを乗り越えてきた小野寺さんのストーリーはこちら

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