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先日、クラウドデューデリジェンスシステム「サキレポ」を提供する、源コンサルティング代表取締役 谷川様にイベント登壇いただきました。
社労士法人で労務コンサルタントとして、労務DDやアドバイザリー業務を担当されていた谷川様。
通常であれば、労務DDを行うのはIPO準備やM&A時くらい。
ですが、IPOを検討していない企業であっても、企業の健康診断として定期的に実施したほうが良いものだとおっしゃっていました。
とはいっても、労務DDは工数も時間もかかるもの。企業の労務担当者へのヒアリングもありますので、
どうしても企業側には負担がかかってしまいます。テクノロジーの力で、効率的にできるようになれば、
企業の健康診断も気軽に行えると考えられ、「サキレポ」の開発に至ったそうです。
「サキレポ」の名前の由来は、本来であれば後々出てくるレポートを、先に出てくることを実現できるシステムを目指した、というところからだそうです。
下記に、当日ご紹介いただいた内容をご紹介します。
サービスサイトと併せてぜひご覧ください。
◆サキレポ サービスサイトはこちら ▶ https://minamotoc.jp/sakirepo/
谷川様:こちらは、私がネット検索や独自のヒアリングなどで情報収集をした結果を集計したランキングです。
まずは、社労士の方の悩みベスト5ですが、
「高単価なコンサルに繋がらない」が1位、「顧問先との接点がない」が2位となっています。
前者は、事務作業系の依頼が多く、中々高単価なコンサル案件に結び付けられないということ。
後者は、事務所によっては定期的なレター・DMの配信をされているということはありますが、
双方向のコミュニケーションが取りづらいというお悩みをよく伺います。
顧問先の不満を見ると、「事務作業しかしてくれない」が1位で、「知識が乏しく、頼りにならない」が2位です。
1位については、契約で事務作業しか依頼していなければ当然のことではありますが、
一方で潜在的なニーズとして、そこから見える課題をコンサルしてほしいというものがあるのかと思います。
2位については、業界やトレンドに関する知識です。
もっともっと知識を吸収した上で顧問をしてほしい、といったご要望があるようです。
まず、「担当者によって、コメント内容やクオリティにバラツキがある」とありますが、私自身の経験としても実感があります。
また、リスクレベルを担当者の主観で決めてしまっていたり、労務担当者が長時間拘束されるといった問題があります。
私は、IPO準備時の労務DDを担当していたのですが、1日のうち短くて4〜5時間で長くて6時間はかかっていました。
ときには翌日にまたぐこともあり、そうなるとただでさえ忙しい労務担当者や経営者の方を拘束するというのは、結構なご負担になってしまいます。
また、報告書の納品ですが、だいたい1ヶ月ほどお時間を頂戴していました。
修正などのやり取りが発生すると2ヶ月かかっていて、スピード感のはやいスタートアップやベンチャーですと、
その間に従業員数や経営環境が変わってくるケースもかなりありました。
最後に、コストのことです。労務DDを一人で行うことは現実的に難しいので、専門家を複数抱える。
更に、時間がかかるということで、事業会社・社労士事務所の双方にとってコストが高くなってしまうという課題もありました。
そこで、これらの課題を解決するために開発したのがサキレポです。
サキレポを使用すると、まず業務が速くなり時間に余裕ができます。
これまで丸一日拘束していたヒアリングを、クラウド上でスキマ時間で行うことができますので、双方にとって効率化ができます。
また、知識やノウハウがなくともDDができることも大きなメリットです。
サキレポの中に400項目ほどの質問項目が設定されていますので、社労士の方はそれを先方に投げていただければ、どんどん先に進むことができます。
回答内容によって分岐設定をしていますので、機械的ではなく実情に沿った質問をすることができます。
後ほど事例もご紹介しますが、顧問締結の際の提案にサキレポを先出しで使って、30分くらいヒアリングを行うことで、
「このような課題・問題があります」と提案へのフックツールにも使っていただくことができます。
サキレポをうまく使っていただければ、従来は1ヶ月かかっていたレポートを、最短だと即日で提出することが可能です。
サキレポの特徴ですが、私・労務問題に強い弁護士・社労士の専門家三名で開発しているというのが大きな特徴です。
また、IPO基準で幅広い労務リスクをカバーしていますので、労務時間から業務委託まで対応することができます。
先ほどご紹介した「空き時間に質問・回答が可能」というメリットは、
回答者側(事業会社側)のメリットでもあります。
お忙しい事業会社の経営者、労務担当の方はスキマ時間の5〜10分程度で回答ができますので、
顧問先には「今月は〇〇について、来月は✕✕について回答をお願いします」と先方の負担少なく情報収集を依頼することができます。
レポートは、基本的にはアンケート形式で進んでいきます。
「報告書ボタン」をクリックすると、表紙・説明書き・リスクレベルの表示・自動コメントが付帯されたレポートが出てきますので、
成果物を1から作るという必要はなくなります。
そのため、業務効率化・工数削減が実現できるかと考えています。
画面や機能はとてもシンプルに作っていまして、
カテゴリを選択すると一問一答形式のアンケート画面に進み、迷わずに簡単に進めることができます。
また、回答画面の右上には進捗状況の表示がありますので、後どのくらいで完了するのかが分かるようになっています。
一時保存も可能で、他の作業で中断しても問題なく続けることができます。
サキレポから出る報告書ですが、数字ではなく、優・良・可・不可・危険という表示になっています。
ここは実は特許を取得したところで、事業環境や回答状況を加味して、結果が表示されるようになっています。
また、自動コメントも回答結果に応じたものをシステム側で設定していますので、7〜8割くらいは自動でレポート作成が可能です。
残りについては、最終的にはこの報告書をもとに深彫していただいた実態コメントが重要かと思いますので、
サキレポで報告書の作成業務を効率化できるというのもメリットのひとつかと。
先ほども少しお話しましたが、社労士の方に新規営業時にご活用いただいた事例をご紹介します。
具体的に申しますと、顧問契約時にサキレポを使って5〜10分ほどヒアリングの時間をいただき、
後日レポートをもとにそちらの事業会社の問題点を指摘して、解決方法を定時されたそうです。
もともとは事務作業の依頼だったそうですが、労務コンサルティングの依頼に繋がり、結果的には単価も上がったという事例がございました。
料金プランとしては、単発契約と一ヶ月あたりの料金がお安くなる年間契約の二種類を用意しております。
社労士の皆さまから顧問先の方にサキレポを使っていただくには上限はありませんので、一ヶ月DDし放題ということで使い倒していただければと思います。
何社に何回使っていただいても、社労士事務所の方には9,800円か12,000円のみのご負担です。
【当日はシステムのデモも実施しておりますが、参加者特典のため本記事では割愛いたします。
サキレポのデモをご希望される方は、別途こちらよりご連絡ください。】
サキレポ デモ申込みはこちら ▶ https://minamotoc.jp/sakirepo/
TECO Design 杉野:本日はご説明、デモありがとうございました!この価格でここまで、というのは衝撃的でした。
谷川様のおっしゃるように、健康診断としての労務DDは非常に有効だと思います。
一方で、実態としては健康診断をせずに病気になってから・・・なにか起こってからという事業会社が多いのかと思います。
事前、もしくは早期に発見するには、サキレポを使う頻度としてはどのくらいが適切なのでしょうか。
谷川様:そうですね、全項目を行っていただくのは1年に1回が良いかとは思います。ただ使い方次第で、今月は労働時間・来月は労災認定・・・と細かく行うことで、負担なく行えるのかと思います。
杉野:なるほど、細かくモニタリングしていくのですね。ちなみに、前回と比較して状況を把握することはできるのでしょうか?
谷川様:そちらは今まさに実装中でして、現状はできていません。現状ですと、別のIDを用意して見比べていただくという運用ができます。
杉野:まさに健康診断ですね、前回と比べて良くなっている・悪くなっているというのが比較できるのですね。
一点ご質問いただいています、税理士向けのシステムではないですよね。
谷川様:はい、社労士向けのシステムです。税務、会計の監査は法律で内容が決まっていますが、
一方で労務の監査は回答が無いので、だからこそ専門家である社労士からのコメントがより重要になると考えています。
杉野:従来は、社労士事務所は町医者のような存在と言いますか、定期的に薬を貰いに行ったり、
何かが起こったら「今すぐ診てほしい」なんていうような逼迫した依頼がきたり。
サキレポを使うことによって、健診センターのようなビジネスモデルが構築できるかと思います。
日々の忙しさから開放されたり、より健康な状態で過ごせるようになる、ということが目標の一つになるのかなと。
谷川様:おっしゃる通りで、近年であればパワハラ防止法が成立しましたが、
転職者の方は過去の判例や転職先の評判などの情報をすぐに見られるようになりましたよね。
その分、スタートアップ・ベンチャーの労務の方は危機感も高まっているかと思います。
なにかが起こる前に、問題になる前に、サキレポを使っていただきたいです。
将来的には、IPOやM&Aのときに「サキレポでこの結果なら大丈夫」と言っていただけるような世界観を目指しています。
事前に定期的な健康診断を行っていれば、レポートを出すだけで時間の削減も実現することができると考えています。
杉野:ご質問をいただいていまして、「顧問先の診断結果を、社労士事務所内で閲覧制限することはできますか」という内容ですがいかがでしょうか。
谷川様:そちらの機能はなく、事務所につきIDが1つ付与されるという考え方ですので、利用する方ごとの制限は現状できません。
担当者ごとに契約いただければ、その方のみ見られるという運用ができます。
杉野:次、「会社側で契約していれば社労士側でも使えるのでしょうか」というご質問です。
谷川様:こちらは招待が可能で、同じアカウントを使い回すようなイメージです。
また、最後に「招待」についてご質問いただきましたが、freeeなどと同じように行うことができます。
サキレポを事業会社に使っていただき、そこにどんどん社労士の方をご招待いただく運用で、広げていきたいなということも考えています。
・・・
今後、機能的な部分のアップデートも積極的に考えているという谷川様。
例として、「給与計算システムと連携することで、未払い残業の概算を出すことができる」とご紹介いただきました。
現時点(※2022年5月)では、年間契約であれば1万円未満で全機能が利用可能とのこと。
顧問先の新規開拓や単価アップをご検討されている社労士の方、またより積極的に労務リスクを潰していきたいとお考えの方に、特におすすめです!