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先日、WelcomeHRを提供されるワークスタイルテック(https://www.workstyletech.com/)社 CEOドリー様にご登壇いただき、TECO Design杉野とのパネルディスカッションを開催しました。
本記事では、当日の様子を書き起こし形式でご紹介。
動画、音声がお好きな方は、こちらをご覧ください!
ワークスタイルテック株式会社 CEO グスタボ・ドレ(通称:ドリー)様
慶應大学院でメディアコミュニケーション学部を終了後、ソニー、リクルートを経て2016年からHR-tech企業の社長. 2017年にHR-techAWARD受賞者。2019年に事業譲渡経験後、WelcomeHRをスタート。
株式会社TECO Design 代表取締役 杉野 愼
医療系IT上場ベンチャー企業にてセールス職に従事、マニュアル化した営業手法を確立しトップセールスに。その後、大手の社会保険労務士事務所に入社。実際に給与計算業務などに従事し、顧問先担当企業のIPO、M&Aも経験。同時にIT推進室室長として、社内のマニュアル整備、IT推進などに注力。
また、コンサルティング会社を設立し、顧客データベースの導入・移行作業や、クラウド勤怠、クラウド給与等の導入、また、業務フローの見直しなどを含めたバックオフィスの業務設計を中心に実施。
2019年、TECODesign設立。これまでに、400社以上の給与・労務・勤怠サービスの導入支援業務を実現。クラウド導入支援事業に加えて、クラウド体験型ショールーム「CLOUD STATION」を運営。業界のクラウド化推進のため、社労士検索サイト「社労士ステーション」をリリース。
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杉野:本日は、ドリーさんにお越しいただきました!まず、僕「WelcomeHR」という名前が気になっているんですけれど。
ドリー様:そもそもの話なんだけど、僕外国人なんですよ。で、外国人が日本の法律に関わるサービスを作るのって、違和感あるのかもしれないよね。僕に言わないかもしれないけど。
だって、僕がお客様に「年末調整が・・・」なんて話をすると、外国の方からそんな言葉が出るとは思わなかったって驚かれたりしてたんですよ。
WelcomeHRは、今でこそ年末調整や労務管理など幅広い機能があるけれど、本当の書記のところだと、会社の入口ー入社手続きだけに特化してたんです。だから、この会社にようこそ!という気持ちを込めて「Welcome」という言葉をつけました。
来てくれてありがとう、という思いを込めたわけですね。
杉野:僕もデモで一通り操作をしてみたんですが、管理者側の機能で「この会社の雰囲気」を設定するというものがあるじゃないですか。他のサービスだと見たことがなくて。
他のサービスは堅いというか・・・情報収集に特化していて、事務的な印象があるというか。最初、WelcomeHRの画面を開いたときに、どこかの居酒屋さんみたいに「いらっしゃい」と書いてあるサンプルがあったのがすごく印象的でした。
今は、この入社手続きに加えて、契約締結や管理もできるんですよね。
ドリー様:仰る通り!
当時は、契約のデジタル化には対応していないサービスが多くて、クラウドサインのような法務向けのものはあっても、雇用契約を結ぶ際に使うとなると情報収集機能が物足りなかったり。
それから、入社する方の視点だと、何かと用意するものが多いし、書いてあることは堅苦しくて分かりづらいし・・・そんな会社、入りたいかな!?って思ったんですよね。
杉野:ワークスタイルテック様のサイトを拝見すると、自律的に働く人を増やすというメッセージもあるのかなと思ったんですが、基本的に「仕事は楽しい」という考えがあって、入社にあたっては緊張はするけれどもワクワクする気持ちが勝ってほしいってことですよね。
入社手続きをする側ー労務担当者側の視点に立つと、「これが必要です」「不備があるのでいついつまでに直してください」っていうような仕事って、あんまりやりたくないと思うんです。
その辺をクリアにされてると思うのですが、とにかく分かりやすい・使いやすいという特徴もありますよね。先日、全く準備せずにWelcomeHRを触ってみたんですが、サクサク進められたなという印象があります。
あと、社内からはあれ?操作してる時間短くない?っていう声もあったりして。
ドリー様:そうそう、うちらのマスコットでナマケモノのキャラクターがいるんだけど、うさぎの耳がついてるのね。海外だと、うさぎ=すごい速いというイメージが強くて、「動きがゆっくりしたナマケモノでも、WelcomeHRを使えばうさぎみたいに速くなれる」というのがコンセプトなんです。
ポイントとしては、僕自身がこの入社手続きとか労務管理をやりたくなかったんですよ!日本の法律は漢字ばっかりだし、やりたくない。
僕が外国人だからそう思うのかなぁと・・・でも、日本人も同じようにやりたくないと思っている人が多いなというのが分かったんです。
例えば、小売店の店長さん。時間があるなら接客したいのに、本部の人事からアレコレ言われてストレスになって。一方で、人事担当もやりたくてやってるわけじゃない。
ということは、みんな嫌いな仕事じゃんって思って。
だったら、できるだけ短くして、ちょっと触って仕事終了できるようにデザインしたんですよね。
杉野:もともと、デザイナーでいらっしゃったんですよね。
ドリー様:そうそう、ソニー、リクルートでも別の会社でもデザインしてたんです。ワークスタイルテックは、最初二人だけの会社だったのでコードも書いてましたよ。
杉野:すごいなと思ったのは、従業員登録の前に「契約する」というところから入るじゃないですか。契約書を作らないと登録できない、ポチポチしてれば進むんですけど、あまりに作業が少なくてこれで良いのかな?って思いましたね。
ドリー様:どのくらいの時間がかかるのか、自分たちでも測ってみたんですけど、慣れてきたら一分くらい!だったら、僕も満足できるかなと。他のシステムだと、だいたい3〜5分くらいかかるんですが、それは・・・ちょっと長いなって。
杉野:契約書の差し込みなんかも、ポチっと押せば出てくるので、すぐに作業が終わりますよね。
ドリー様:まあとにかく、この仕事が嫌いでしたね。
色々なお客様の話を伺っていると、作業も契約書も、内容が一緒なんですよね。じゃあ、なんでテンプレート化してないの?っていうのが気になったんです。
毎回毎回WordやExcelをコピーして、名前を消してもう一回入力して・・・。現場で印刷するとなると、Excelがきれいに印刷できなかったりということもあって、ストレスですよね。
杉野:WelcomeHRを導入すると、ぐっと早くなりますよね!身元保証書などの書類のテンプレートが豊富なので、それを使えば良い。本当に大丈夫!?って思うほど、簡単でした。
ドリー様:実は当初、契約書の作成については、社労士の方三人にお願いして、16パターン作ってもらったんです。だけど、これ・・・あんまり使われなかったんですよ。
なんで?便利なのに!と思ったんですが、そもそも当社への信頼がまだ薄くて使われなかったという。
杉野:従業員数だったり、業界だったり、様々な企業様が使っていると思うんですが、他社と違って具体的なターゲットってありますか?
ドリー様:労務管理とか入退社管理機能を持ったシステムって、当時からすでにあったんですよね。いわゆるレッドオーシャンな市場で、競合が多いように見えていました。
だけど、あるお客様と話したら「うちには合わないシステムだから」って仰るんですよね。
価格とか、機能とか、色んな理由があったんですが、じゃあその不満を解消するサービスを作ったら使ってくれますか?と聞いたら、それはもちろんとのことで。
そのお客様は、派遣業をされていたんですが、今の時点では小売店や飲食店など店舗がある企業様によく使っていただいています。
現場で回していたり、アルバイトが多くて管理が大変だったり、入れ替わりが多かったり・・・あと、学生さんのアルバイトがいる場合には保護者の同意が必要だったり、煩雑なんですよね。
ペーパーレス化したいけど、業務も書類も煩雑でできない・・・という課題をよく伺います。
杉野:紙をやめたいというのもあるでしょうし、アルバイト・パートの場合には毎日来るわけじゃないから、今度言おう言おうと思っても次会えるのが二週間後だったり。
ドリー様:今の時代って、みんなスマホを持ってるじゃないですか。特に、アルバイトをするような若い方って、PCを持っていなくてもスマホは持ってますよね。
そうなると、スマホで使えるようにするのって、必須だなと。
店長の方にしてみたって、労務管理はあんまりしたくないけど、やらないといけない。だけど、普段の業務ではPCはあまり使わないし、店舗に一台でいつでも好きに使えるわけじゃなかったりもする。
WelcomeHRを使えば、ポケットからスマホを出してポチポチすれば、面接に来たその日から、アルバイトができるようになるんです。
それからもう一つ、タバコ休憩!例えば、PCを置いてない店舗であっても、スマホを出してピッと押せばきちんと管理ができる。こんなこともイメージしていましたね。
杉野:現場からすると、PC操作してる暇すら無いよ!っていうのはありますよね。僕達も、小売業・飲食店のお客様に、勤怠管理システムの導入支援を提供するんですが、PCが店舗になくて、スマホだったら行けるというのはよくあります。
年末調整だったら、本部から店舗に紙を送って、全員揃ったら返送してもらうというフローを採用されているところもあると思うんですが、
一体いつになったら終わるんだと。
ドリー様:本当に、その通り。
WelcomeHRをどういうプロダクトにしようか考えていた時の話なんですが、ある大学生の方にアルバイトに来てほしいと言う話になったんですね。その方からは、学校が落ち着く数カ月後からはじめたいと希望があって、どうぞと受けたわけなんですが、入社手続きにすぐには着手しなかったんですよね。
で、入社予定日の10日前くらいにLINEがきて、「私、本当にアルバイト始めますよね?」って。それで、ああ労働契約書を送らなきゃ・・・と、社労士に依頼したらいくらくらい掛かるのか聞いたら、2〜3万円かかるとのことだったんですよ。
ええ・・・そんなにかかるの!?しかも紙で!?って。
で、スマホで簡単にできるサービスって無いのかな?と思って、色々検索したんです。当時、僕はオフィスから一時間くらいのところに住んでたんですよ。
電車の中でスマホでサクサクできたら良いのに、と思って、そこで「スマホでできるようにしたら良いんじゃないか!」とWelcomeHRを思いついたわけなんです。
杉野:なるほど、やっぱり自分があれこれ作業するのが嫌だったと。でも、そういうのは大事ですよね。
店舗型のお客様に話を伺っていると、入社したことすら知らなかった・・・え?この人いたの?何ていうことも発生しているみたいなんです。全然知らない人が働いてるとか、勤怠を締めてみて契約書がない人の存在に気がついたり。
ドリー様:そうそう。日本の法律上、アルバイトの契約更新が切れた場合、一ヶ月以内に更新しないと前の契約が引き続きで使われちゃうんですけど、会社として危ないじゃないですか!
杉野:だいたいの世の中の人って、更新を忘れちゃうんですよね。
ドリー様:そう。だから、契約更新のアラートを結構うるさくしていて、45日前、30日前、15日前、一週間前、当日・・・。
外国人労働者の場合、ビザもあるので絶対に忘れちゃいけないところなんです。
杉野:僕も昔、外国人労働者がいらっしゃる飲食店のお客様の給与計算とか保険の手続きをしていました。この方は保険に入ってないけどビザの期間があって、◯月分をいつもらわなければいけないとか、一年分の予定をExcelに入れていってましたね。
でも、僕がいなくなったらどうやって引き継ぐんだろうと不安に思ったりしてました。
WelcomeHRは、年末調整も給与明細も、入社の申請もまるっとできるんですよね。
ドリー様:最近のアップデートでは、社会保険の電子申請もできるようになりました。
杉野:すごいですね!
先ほどお話したように、WelcomeHRはとにかくサクサク進められる。苦労した点は、WEB明細のところですかね。
ドリー様:WEB明細機能は今年の6月にリリースしたばっかりなので、まだPDCAを回しているところですね。給与明細は月一回なので、お客様からのフィードバックと改善のスパンが長くなってしまいがちです。
もっと良いサービスにしたいので、もっともっとフィードバックをいただきたいですね!
杉野:はい、ぜひ!
ドリー様:フィードバックいただいたお客様には、必ずアップデートのときにお礼とご連絡をしています。
アップデートのタイミングは、一週間・数ヶ月とまちまちですが、WelcomeHRを使っていただいていることへの感謝をしっかりお伝えしたいなと考えています。
杉野:ちなみに、競合との差別化ではいかがでしょうか?
WelcomeHRを社労士事務所が使う、ということも想定していらっしゃるんですか?
ドリー様:はい、社労士事務所用のアカウントも想定しています。
正直なところ、正社員の場合の諸々の申請にはすべて対応しきれてない・・・という課題はあります。
例えば、産休の申請。設定したらできるんですが、デフォルトでは対応できてないんです。アルバイト、パートの方が多いお客様がメインなので、コアなところからは少し外れてしまっています。
じゃあ、自社で何回産休が使われているのか?を見てみると、大体の場合には年に1〜2回だと。ということで、対応予定ではありますが、少し後にさせてもらっています。
杉野:なるほど。ここで、ご質問をいただいていますね。「年末調整のデータをCSVで出力できると拝見しましたが、使っている給与システムにそのままインポート可能な状態にすることは可能でしょうか?」だそうです。
ドリー様:画面上ではまだできてないのですが、依頼いただければ対応可能です。使用しているシステム、指定のフォーマットをお教えいただければ、当社のチームで対応します。
杉野:お伺いしてると、結構カスタマイズ性も高いんですね。
ドリー様:そうですね。何があったかと言うと、当初は大きなお客様が多かったんですね。ERPを使っていたり、自社開発の独自システムを使っていたりされていたのですが、そこに対応することも差別化の一つとして考えていました。
ご希望があれば、まずはお問い合わせください!
杉野:頼もしいですね、ありがとうございます!
では、パネルディスカッションはひとまず以上ということで。お時間いただいて、ありがとうございました。
最後までご一読いただき、ありがとうございました。
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