MENU

BLOG

ブログ

【ROMEの休日】新入社員が入社日に出勤してこない場合の対応法

ROMEの休日 人事労務ご担当者様のお悩み解決します

「今さら聞けないけどこれってどうなの?」
「難しいケースに当たってしまったけど、どうしたらいいかわからない」

そんな労務担当者さまのお悩み・ご質問に答えていくコーナー「ROMEの休日」。

労務に関わることならなんでもOK。労務の専門家が、みなさんのお悩みにお答えいたします。

これまでのお悩み相談はこちら

Q.新入社員が入社日に出勤してこない場合の対応法

入社予定の人が、入社日に会社にこなくて、連絡がとれなくなりました。
社会保険の資格取得手続きは完了しています。この場合、どうしたらよいでしょうか。

A.速やかな入社意思の確認と、社会保険手続きの対応を

この状況は珍しいですが、迅速かつ適切な対応が重要です。
以下のような対応が推奨されます。

連絡を試みる

まず、入社予定者に対して様々な手段(電話、メール、郵便など)で連絡を取ろうと試みてください。緊急連絡先がある場合は、そちらにも連絡を取ってみましょう。

入社意思の確認

連絡が取れた場合、入社の意思があるかどうかを確認します。入社意思がない場合は、辞退の意思を書面で提出してもらうのが望ましいです。

社会保険の手続き

社会保険の資格取得手続きが完了している場合、以下の対応が必要です。

健康保険・厚生年金保険:「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得取消届」を提出します。

雇用保険:「雇用保険被保険者資格取得届」を提出済みの場合、「雇用保険被保険者資格取得届取消届」を提出します。

期限の確認

社会保険の資格取得取消手続きには期限があります。できるだけ早く対応することが重要です。

内部処理

人事システムや社内の各種記録から、この人物の情報を適切に削除または更新します。

法的対応の検討

入社予定者との間に有効な雇用契約が成立していた場合、法的な観点からの対応を検討する必要があるかもしれません。必要に応じて専門家(社会保険労務士や弁護士など)に相談することをお勧めします。

再発防止

今後同様の事態を防ぐため、入社前の連絡体制や確認プロセスを見直すことも検討しましょう。

書類の保管

一連の経緯や対応について記録を残し、関連書類とともに適切に保管します。

特に社会保険の手続きに関しては、遅延によるペナルティを避けるためにも速やかな対応が求められます。

※次回の更新は8/21(水)を予定しています。

回答者プロフィール

小野寺恵美子

小野寺 恵美子

ある中小企業の労務実務担当を経て、現在は人事総務部長に。

労務の実務担当として数々のピンチを乗り越えてきた小野寺さんのストーリーはこちら

カテゴリー

タグ

最近の投稿

月別アーカイブ