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【協賛企業インタビュー】働き方創造プラットフォーム「cyzen」〜レッドフォックス株式会社 代表取締役社長 別所様〜|クラウドステーションのBLOG|人事労務 関連SaaSを体験できる「CLOUD STATION」

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【協賛企業インタビュー】働き方創造プラットフォーム「cyzen」〜レッドフォックス株式会社 代表取締役社長 別所様〜

本シリーズでは、CLOUD STATIONに協賛いただき、また神楽坂ショールームにて展示中のサービスを提供されている企業様に、サービス開発の背景などをインタビューします。

第二弾となるこちらの記事では、スマホベースで利用できる働き方創造プラットフォーム「cyzen(サイゼン)」を提供するレッドフォックス株式会社 代表取締役社長の別所 宏恭 様にお話をお伺いします。株式会社TECO Design 代表の杉野も交え、サービス開発の背景や今後の展開についてお教えいただきました。

 

cyzenサービスサイト

レッドフォックス株式会社コーポレートサイト

 

レッドフォックス 別所様

左:レッドフォックス株式会社 代表取締役社長 別所様、右:TECO Design株式会社 代表 杉野

 

守るべき法律と前向きでない経営者の板挟み。社会保険労務士の困りごとを解決。

 

杉野:本日は、よろしくお願いします。

早速ですが、別所様から見た社労士の方の立場や、困りごとについてお教えいただけますでしょうか。

 

別所様:まず社労士さんの立場を明確にしますと、厚生労働省、社会保険労務士会、そして労働局に監督され、労働基準法(以下、労働基準法)に従って業務をされています。

労基法は特別法といって、民法などの一般法より優先される効力がより強いものです。仮に、労働基準法に違反したとしたら、社長や代表者は即書類送検されてしまいます。日本の法律の中で最もと言って良いほど、厳しい法律です。

 

ですが、ほとんどの経営者の方たちは、労基法の重要性を理解していないんですよね。それで、社労士の方の悩みは、守るべき法律と知らない・興味が無い経営者との板挟みになってしまうことが多いのではないでしょうか。社労士の方からお話をお伺いする機会もあるのですが、「労働基準法の抜け道はないか」と聞かれることもあるそうです。

 

杉野:でも、そんなこと教えられるわけがないですよね。税理士で言ったら、脱税の方法を教えるようなものです。

 

別所様:そうなんですよ、何かあったら、その社労士のかただって捕まってしまう。

 

労基法や労働問題に理解のある経営者の企業であれば、勤怠管理システムをきちんと運用し、残業時間を正しく把握することができれば、それで問題はクリアになります。

 

ですが、理解に乏しい経営者の場合、そもそも残業代を払いたくないと思っているんですね。企業によっては、労働基準監督署との係争になることだってあるわけですが、そもそも戦うという選択肢を取ることがナンセンスなんです。労働基準法という守るべきルールがあるのですから、きっちり管理をして払うべきものはきっちり払うというのが基本です。

 

ただ、問題が一つ。

仮に、会社がきっちり管理してきっちり支払おうとしても、社員がルールを守っていない可能性があるということです。片方は一生懸命ルールを守り、もう片方はルールを守らない状態だと、当然ながら破綻しますよね。会社がブラック企業からホワイト企業になるためには、社員もブラック社員からホワイト社員になって信頼関係を築く必要があります。だって、フェアじゃないですよね、どちらかは真面目にやってるのに、どちらかはそうじゃないなんて。

 

社労士の方は、その企業と従業員と両方向から課題を解決する必要があるのですが、労基法やルールについて教えるだけでは中々解決に向かわない。こういった悩みを抱えている社労士の方は、少なくないと思います。

 

無駄な会議・日報を削減して効率化。誰でも「できる営業マン」に。

 

別所様:一方は真面目・もう一方はそうでない、という不均衡な状況を改善したいと考えているので、cyzenは「真面目に頑張っている人が、効率的に働くことをアシストする」ということにフォーカスしています。

 

これは僕の経験則ですが、10人社員がいたら1人はサボってると思いますよ。言いにくいから言わなくても、同僚だとか周りの人には分かるはずです。難しいのは、器用な人ほどサボりがちだ、ということです。優秀でそれなりの結果を残しているけど、時間が余ってサボっているという人に対しては、上司の方も注意しづらいですよね。

 

じゃあ、そのサボってる人たちへの対策に何をするかというと、例えば朝と夕方の報告会。直行直帰しないように、朝と夕方に集めて、一日何をしていたのか、今日やるべきことをやったのかと確認するわけです。あとは、日報もそうですね。書いていることの辻褄が合わなければ追求しよう、という視点で読んでいる経営者や役職者の方もいらっしゃると思うんですが、これらは90%以上の真面目にやっている人からしたら無駄な仕事なんですよね。

 

きちんと仕事をしているのに、無駄なことに時間を使わなくてはいけない。この時間をお客さんと合う時間に使いたいだとか、もっと有意義につかたい、と思っている方がほとんどでしょう。

 

杉野:きちんとやっている人からしたら、管理目的の報告会や日報などは煩わしいでしょうね。

 

別所様:本当に、そうだと思いますよ。

 

話は変わりますが、日本の営業マンの活動時間において、移動時間は17%程度だという調査があります。ではどの時間が多いかというと、50%以上が資料作りや会議なんです。17%を効率化しても、せいぜい10%程度の削減が限界でしょうから、あまりインパクトは出ませんよね。

 

もちろん、必要な資料・会議もあると思いますが、ただ報告するためだけの会議や日報などの社内資料にかける時間が50%もあるというのは驚きですよね。cyzen導入によって、この無駄な仕事を無くし、その時間を本来業務に使っていただけるようになります。

その結果、業務効率が上がり、全体の勤務時間を削減することができ、収益が上がるという成果を出すことができるサービスです。

 

杉野:なるほど。cyzenを利用する方は営業職の方が多いかと思いますが、優秀な方はどのようなことをしているのでしょうか。

 

別所様:優秀な営業マンと、そうでない営業マンの大きな違いは、事前準備・段取りができているかどうかです。

 

具体的には、営業件数や受注金額などのゴールから考えて、プロセスを逆算し、事前準備や段取りをできているかが重要です。例えば、「A社に訪問するなら、近くにあるB社もついでに行こう。だったら、この資料を準備して言ったほうが良いな」と考えられる営業マンは優秀だし、効率的な仕事ができているでしょう。

 

杉野:事前のひと手間が重要なのですね。

 

別所様:優秀な営業マンは、自分で地図にお客様情報をマッピングしたりしていますが、効率的に動けていない方はそういった手間をかけていない場合が多いんですよね。

 

一生懸命やってはいるけど、その一生懸命の方法が間違っているから、効率も売上も上がらないというひともいます。その人たちに対して、cyzenを使えば考えなくても勝手に業務効率化がされ、その熱心さや真面目さが報われるようにしたいと考えています。

 

例えば、cyzenには、地図を見ればどこにお客様のオフィスや店舗があるかがすぐに分かるような機能があります。地図情報がお客様情報にも紐付いているため、仮に事前準備していなかったとしても、スマホ一つあればどのようなお客様で、どのようなコミュニケーションを取るべきかが分かるようになっています。ひと手間のかけ方がわからなくても、かけることが重要だとしらなくても、cyzenがあればできるようになるのです。

 

杉野:考えるべきこと、やるべきことを、cyzenが代わりにやってくれるということですね。実際に操作し、またお話をお伺いして、cyzenは組織の底上げに効果のあるシステムのように思いました。

 

ここまでのお話だと、営業のためのツールと思われる方もいらっしゃるかもしれません。社労士の方がcyzenを使うのは、どういった理由があるのでしょうか。

 

別所様:社労士さんが使うシステムは、勤怠管理システムなどの人事労務業務に直結する物が多いと思います。

 

それらを企業に導入することによってどのようなインパクトがあるかというと、管理部門の方の残業時間が一ヶ月数時間減るかどうかだと思います。もちろん、それ以外の目的も多分にあるでしょうが、cyzenはもっと大きなインパクトを出せるシステムなんです。

 

今の会社の業務フロー、営業スタイルというのは、過去の前提条件のもとに最適化かされているものです。例えば、当社ではICカードを入館証にしているのですが、以前は朝にこれを着用しているかどうかを確認していたんです。なぜかというと、一ヶ月くらい前に紛失していたのに、申告しなかった従業員がいまして、再発防止のために確認するようなルールを作ろうということになったんですね。

 

つまり、以前にあった問題や課題のためにさまざまなルールがあり、今ベストだと思われるものが出来上がっているということです。cyzenを導入することによって業務フローがガラッと変わりますので、従前のルールややり方を見直して、再構築するということが必要になります。

 

杉野:では、cyzen導入時にはそれなりに工数がかかるのですね。

 

別所様:そうなんです。気軽に導入できるものではないかもしれませんが、業務フローやルールを作り直すことによって、劇的に効率化するんですよ。今の業務は基本的に変えないで、どこか一部をデジタル化するということでは、インパクトは出せません。

 

cyzenなら、業務フローを変える必要はありますが、ほとんどの業務がスマホ1つで完結できて、行動のエビデンスをしっかりと取ることができます。リアルタイムで訪問状況や受注状況を把握できるので、朝会・夕方・日報が不要になります。残業を削減することができ、営業活動の時間を増やすことができるので、経営にとって大きなインパクトを与えることができます。

 

事例〜ロッテリア、幸楽苑〜

 

別所様:いくつか事例をご紹介しましょう。

 

cyzenを一番最初に導入いただいた多店舗展開してる企業は、ロッテリア様でした。当初の目的はエリアマネージャーの方に使っていただき、本部からの指示をきちんと伝えているかどうかを把握したいということでした。ご存知かもしれませんが、ロッテリアのメニューは毎月のように変わるんです。

 

杉野:消費者としては楽しいですが、エリアマネージャーや現場の方は大変ですね!掲示物や販促物、メニューやオペレーションを頻繁に変更する手間がかかりそうです

 

別所様:そうなんです、現場の方はかなり大変ですよね。しかも、この指示出しや確認を紙でやろうとしたら嵩張るし、印刷代・紙代もかかるし、エコじゃないですよね。

 

cyzenでは、本部のマネージャーが簡単に報告書の内容を変更することができるので、ペーパーレス化・業務の効率化の両方を実現できました。

 

スマホで事務作業完結、移動時間を有効活用して業務効率化を実現!(株式会社ロッテリア事例)

 

また、幸楽苑様というラーメンチェーン店では、ご提案時には「うちのエリアマネージャーは一日に一店舗のみなので不要だと思う」と言われたんです。ですが、その状態ってそもそもエリアマネージャーは必要なのか?と考えたんです。

 

チェーンストア理論※ができた当時の連絡手段は、電話と手紙、あとFAXくらいです。誰かが店舗に行かないと状況が把握できない時代だったわけですが、いまはほとんどの方がスマートフォンを持っていますし、会社からも支給されていることが多いでしょう。だったら、店長がcyzenを使って状況を報告すれば十分じゃないかと考えました。

 

※アメリカで生まれた経営手法。 企業活動を中央集権的に本社へ集中させて、店舗(現場)ではオペレーションに専念することで経営効率をあげる方法。エリアマネージャーが複数店舗を担当し、本部からの指示や伝達事項を伝える役目を担う。

 

結果、導入いただきまして、店長の方は全員cyzenを使っている状態になりました。店長が不在の場合には、他の方が確認・報告作業をするのですが、各店舗にIDを付与して開店・閉店時のチェックをできるようにしています。

 

幸楽苑の全店舗、働き方改革アプリ「cyzen」を導入し、デジタル化により店舗の生産性と業務効率を向上

 

 

幸楽苑様でも、メニューの改定や追加が頻繁にあるのですが、毎週のように本部から新しいメニューやポスターが送られてくるので、やはり現場は大変ですよね。cyzenなら、本部の方が報告書のチェック内容を変えれば、すぐに現場の方の画面にも反映されるので、やるべきことの把握や報告作業がぐっと効率化されます。

 

杉野:現場の外部脳のようですよね。それに、ノーコードで、エンジニアの手を借りずに報告書の内容や見た目を変えられるというのも便利です。cyzenを使って店長の方がそれだけの業務をできるのならば、エリアマネージャーの方の役割も変わりそうですが、いかがでしょうか。

 

別所様:いまや、幸楽苑様のエリアマネージャーの人数は、当時の半分だそうです。cyzenで業務が効率化された分、もっと重要なことに集中していただけていると伺っています。杉野さんの仰るとおりで、cyzenによって業務内容や役割も変わっているんです。

 

杉野:導入いただいたお客様からは、どのような機能がご評価されているのでしょうか。

 

別所様:色々とありますが、いまお話したようなケースですと、アプリの中で写真を撮影できる機能は、特に好評いただいています。cyzenでは、スマホ内に保存されている他の写真や画像を添付することができないようになっています。かつ、位置情報についての報告も出せますので、完璧なエビデンスとなるんです。

 

また、報告がリアルタイムで確認できるので、確認できない店舗があれば電話をするなりしてクイックに確認を取ることもできます。管理者側もスマホで確認できますので、時間と場所を選ばずに確認することができる、ということも好評です。

 

労務問題の根本原因を解消。

 

杉野:最初に社労士の方の課題についてお伺いしましたが、どういった点でcyzenを活用できるのでしょうか。

 

別所様:社労士の方が、経営者の方から残業代が未払いであるとか、抜け道はないかとか相談を受けたとしましょう。そういう経営者の方は「社員は別に文句言ってないから」と言ったりもしますが、その場で文句を言ってなくても違法行為ですから、いつどこで火を吹くかわからないわけです。

 

じゃあ、そうなってしまうことの根本問題は何かというと、無駄な仕事によって本来業務の時間が圧迫されていることなんです。本来業務に当てる時間が少なければ、残業をせざるを得なかったり、そもそも業績が上がらない。だからこそ、残業代にあてる原資がなかったり、とにかく働くんだということになってしまうのです。

 

先程もお話しましたが、大体の企業では、過去に発生した問題の再発防止のために設けられた無駄なルールや業務が存在しています。cyzenを導入することによって、そもそもその問題が発生しなくなるので、それらは不要になりますし、効率化されるのでぐっと業務時間が削減されます。

 

沢井製薬様では導入いただいて、業務効率化が実現して、必要な時間数が大幅に削減されたという効果も出ています。

 

MR業務記録 沢井が時間半減(日本経済新聞)

 

経営者にどう労働基準法を守らせるかという視点を持っている方が多いと思うのですが、視野を変えて「そもそもの根本原因を解消するには」とお考えいただきたいです。cyzenは根本課題である無駄な業務を削減し、業務効率化、ひいては業績向上を実現することができます。

 

杉野:僕、以前は社会保険労務士事務所に勤務していたのですが、社用車を使ったらメーターの写真を撮り、走行時間をメモして報告するという業務が。写真を取り忘れたり、メモをし忘れたらいちいち車に戻るのですが、これはまさに無駄な時間だったなと思います。

 

別所様:なぜそんな事が起きるかというと、私用で社用車を使った従業員が過去にいたからなんですよね。そもそも、そういったことが起きないような仕組みを作れば、そんな仕事もなくなるわけです。

 

杉野:仰るとおりですね。過去のやり方や前提条件をを引き継いでずっとやっていて、それを疑っていない場合が多いように思います。

 

別所様:cyzenを導入するには、業務の流れをゼロから見直す必要があるので、最初は時間がかかるでしょうが、前提条件から見直すことになりますので、その分大きな効果を得られます。

労働問題を解決するには、知識のインプットだけでなく、働き方のルール・前提条件の見直し、業務フローの再構築、そして利益拡大が重要です。

 

杉野:無駄な業務をなくして、業務を効率化し、浮いた時間を本来業務や将来の投資に使うことによって、成長のサイクルができますね。

 

別所様:ここでもう一社、USEN様の事例をご紹介しましょう。

 

新規開業の店舗発見率が前年比120%向上、そのお客様に対しての成約数も110%向上!(株式会社USEN導入事例)

 

cyzen導入前は業界2位だったそうですが、2014年に導入後には1位を奪還し、利益率も上がり、売上は当時の4倍になっていらっしゃいます。

 

USEN様の営業の方は、外回りの営業が多いのですが、動線設計や資料の容易など、事前の準備に時間がかかってしまっていたそうです。

 

cyzen内の地図を見れば、どこにどのお客様がいらっしゃるかがすぐに分かり、顧客情報もすぐに把握できます。なので、次の商談まえに時間が空いている際に、事前準備がなくてもほかのお客様のところにお伺いすることができるのです。cyzen導入によって、業務が大幅に効率化され、それが営業時間の確保に繋がり、売上に繋がったと伺っています。

 

顧客情報を管理してDMを送るなどといったことは、大体どこの企業もやっていると思うのですが、それでも動きのないお客様に対しては、やっぱり営業が訪問することが一番ですよね。この「最後のひと押し」はまさに営業の腕の見せ所で、それをする時間を作れるかどうかが重要だと考えています。

 

杉野:それはまさに、人間がやるべき仕事ですよね。やるべき仕事にリソースをかけられるというのは、積もり積もって他者との大きな差になりますね。

 

別所様:お客様って、「たまたま」と「ひと押し」で意思決定してくださることも多いんです。お客様はやっぱりお忙しいので、営業が足を運んでご説明するという基本的な事が重要です。仮に資料を送ったとしても、お忙しくてご覧いただけないですよね。

 

杉野:仰るとおりで、「近くまで来たので」なんて顔を出すことによって、お客様に「ああ気にかけてくれているんだな」と思っていただけることも重要ですね。

 

cyzenで組織をまるごと変革。中小企業にこそおすすめしたい理由。

 

別所様:社労士の方がcyzenをご提案する際には、ぜひ組織づくりという点についてもお話しいただきたいです。cyzenによって、何をするべきか・ハイパフォーマーは何をしているのかといったことも可視化されるので、従業員自らが学ぶことができ、サービスの質も一定に保たれます。

 

杉野:自律的に気がついて学習することによって、マネージャーの経験やタイプにも左右されず成長することができそうですね。

 

別所様:そうなんです。誰かに指示を出される前に、スタッフや従業員が自分で気がつける仕組みができますので、組織のあり方もガラッと変わります。人材不足の中小企業にこそ、使っていただきたいです。

 

杉野:こうしてお伺いしていると、むしろ導入しない理由がないなと思います。逆にcyzenとの相性が良くない業種などはあるのでしょうか。

 

別所様:ケースバイケースですが、単価が高い弁護士事務所やビルの売買、オフィスの賃貸などは向かないと思います。回転率だとか、ルート営業をされているところは本当に相性がいいと思います。

 

沢井製薬様から伺ったのは、営業先である薬局の方から「沢井製薬の方は頻繁に来てくださるから頼もしい」というお声が上がっているということです。なにか不安があるときにすぐに相談できる相手がいる、というのは単純に嬉しいでしょうし、それで信頼関係ができますよね。

 

現場の方からしたら、逐一ネットで調べるような時間も無いんですよ。だからこそ、きちんと顔を出すのが重要だと思います。

 

杉野:社労士事務所だったら、労働相談に加えて助成金の活用だったり、アップセルというよりもクロスセルで顧問契約をしたいという時に使えそうですね。

例えば、企業から質問された件数をカウントして、数件溜まったらこれを提案するだとか、そういったフローも統一でき、事務所としてどんどんレベルアップできるだろうと思います。

 

別所様:現行のやり方だって、過去に効果があったから踏襲されているんですよね。

状況が変わったりして、これは無駄なことじゃないかと思うタイミングはあると思いますが、当初から無駄だと思うことであればやってないんですよ。

 

ただ、効率が落ちてしまっているのはなぜかというと、段々と引き継がれるうちに目的がわからなくなり、サボる人が出てくるからなんです。目的とやるべきことを明確にしたら、過去のやり方であっても業績が上がると思いますよ。

 

例えば、いま首都高速道路の保守点検作業においても、cyzenを使っていただいています。作業を外で使うことが前提なので、スマホで完結できることが必須です。チェック項目が多かったり、修繕が必要な箇所などを写真に撮って報告する業務があったりして、cyzenはドンピシャだと仰っていただいています。

 

杉野:リアルタイムで報告・確認ができて、固化客情報を見ることができるのは本当に便利ですよね。cyzenを使うことによって、日報だとか、ただただ報告するだけの会議だとか、やらなくていい仕事を削減し、本来業務に集中いただける環境を作ることができますね。

 

# ショールームで特にご覧いただきたいのは、cyzenの「速さ」

 

杉野:TECO Designが運営する神楽坂のショールームでは、ご来場者の方がcyzenを実際に操作していただくことが可能です。これまで特徴や機能についてお伺いしましたが、特に実際の操作で実感してほしい機能や特徴は何でしょうか?

 

別所様:cyzenの売りは色々とあるのですが、ショールームで体感していただきたいことは「速さ」です。操作性を良くするために、反応速度を上げることに注力していまして、技術的にも費用的にもかなりの投資をしています。

 

「速い」といってもピンとこない方もいるかもしれませんが、例えば駅の改札をイメージししてください。おそらく、あの反応スピードは0.1秒以下だと思います。0.1秒より早くしたとしても、だいたいの人間は反応できないらしいんですよね。もしも、改札の反応速度が0.2秒だったらどうなると思いますか?改札の台数が、二倍必要になるんですよ。反応速度が遅いと、単純にストレスになるということもありますし、後の行動に響いてくるんですよね。

 

デスクワークの方だったら、パソコンの反応が多少遅くても、「待てば良いか」と思われるでしょうが、外回りをしている方にとっては反応速度は非常に重要なんです。例えば、雨が降っている工事現場だとか、冬の寒い季節で一秒でも早くオフィスに入りたいときだとかに、システムの反応速度が遅かったりしたらかなりのストレスですよ。

 

杉野:確かに、内勤と外勤では時間の使い方が違いますよね。実際にcyzenを使われる方の気持ちに、寄り添っていらっしゃるのですね。

 

別所様:そうですね。実際のユーザーの方にとって何が良いのか、は常に考えています。日常的に使うものですから、反応が速く、またマニュアルを読まなくても迷わずに使えるということが重要だと考えています。ですから、操作がとにかく簡単ということもcyzenの持ち味のひとつです。

 

画面に余計なボタンや欄を配置せずに、次に何をすればいいかを迷わずにできるようなUX/UIにしています。例えば、出退勤管理の機能があるのですが、休憩開始ボタンを押したら、その画面には休憩終了ボタンしか表示させていません。これなら、次にどのような操作をすれば良いのかを迷いようがないですよね。どんなに多機能であっても、ユーザーの方が迷ってしましスムーズに使えないのなら価値は半減すると思います。

 

また、cyzen導入の際には、お客様にいつも「最初の目標は最低限にしましょう」とお話しています。最初から、やりたいこと全てを網羅しようとすると、大体の場合は失敗します。最初はとにかく最小限でスモールスタートを切り、最初のハードルを超えられたら、次に進めましょうと話しています。

 

cyzenを使って、ティーチングからコーチングへ。

 

杉野:最後に、改めて社労士の方がcyzenを使われる場合のポイントなどをお教えください。

 

別所様:社労士の方がcyzenを使うにあたって、現行の業務フローを見直すという必要があります。顧客企業にcyzenの導入を提案していただくには、普段やり取りをされているであろう、労務や管理部門の枠を超えて、営業や他業務についてもコンサルティングをすることが必要です。

 

「なぜこの業務、このルールがあるのか」「cyzenを導入したら省略できるものなのか」「必要なもの、そうでないものはなにか」などの切り口で業務を整理をし、そして新たな業務フローを構築する。これは、従来のように労務に関する専門知識を教える「ティーチング」ではなく、顧客を目的・目標達成まで導く「コーチング」的なアプローチなんですよね。顧客に問いかけ、考える機会を作り、正解を導き出す、ということです。

 

杉野:なるほど。顧客企業の業務フローもそうですが、社労士の方の業務フローを見直す必要がありますね。先程「コンサルティング」という言葉をお使いでしたが、労務・労働問題の専門家から、経営コンサルティングに立場を変えることもできるそうです。

 

別所様:専門知識を活かしたティーチングも重要ではありますが、今後生き残っていくためにはコーチングが重要ではないでしょうか。

コーチングを取り入れることによって、人事労務のことだけでなく、組織や経営全般のコンサルタントとしてのポジションを築くことができると考えています。

 

また、cyzenを導入することによって、顧客としている企業の残業時間が減りますので、自然と経営者の方も意識が変わっていくんですよね。残業代を払いたくないとか、抜け道はないかとか、そういった相談事がなくなります。従業員にとっても、経営者にとっても、社労士の方にとっても良いとこどりができるわけです。

 

残業時間が減って収益が上がれば、賞与や昇給などで従業員の方にも還元されるでしょうから、そうしたらその方の家族にとっても良いことですよね。地域での消費も増えるでしょうから、地域活性化にも繋がるかもしれません。

 

杉野:良いことばかりですね!

本日は貴重なお時間、ありがとうございました。

 

・・・

以上、レッドフォックス株式会社 別所様にお話をお伺いしました。

 

cyzenは、CLOUD STATIONショールームにて展示中です。実際にお使いいただけますので、お気軽にお越しください。※完全予約制です

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