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【導入事例】社内改革の一環で始まった勤怠システムの導入。労務初心者でも無事に運用開始、思わぬメリットも!

株式会社 大島商店は、大阪府に拠点を置く「高級新鮮野菜専門」の仲卸を事業とする企業です。1937年の創業から87年が経過し「次の87年のために」と進める社内改革の一環として、勤怠管理システム「KING OF TIME」を導入。その際、TECO DesignがKING OF TIMEの導入支援(システム設定代行)を行いました。

今回は、代表取締役の池田社長、経理・労務担当の濱野さんに、システム導入の背景や導入支援中のこと、実際の運用の工夫についてお話を伺いました。

(左から濱野さん、池田社長)

次の87年を歩んでいくために。「どんなに大変でも必要な改革だ」と確信

池田社長:お願いするタイミングと導入のタイミングは、ほぼ同時でした。KING OF TIMEを導入するまではまさにアナログで、タイムカードで勤怠の集計などを行なっていました。

システムは色々候補が上がった中でKING OF TIMEに決めたのですが、いざスタートするとなかなか難しく、「うまく運用するのは難しいのではないか?」という壁に早くも突き当りました。
そこで社労士の先生にご相談したところ、導入支援なるものがあると知った次第です。

池田社長:これまではタイムカードで打刻・集計といった、脈々と受け継いできた、いわゆるアナログ的なやり方で、滞りがないよう淡々と業務を進めていました。そういった意味では安定感というか、不可なく淡々と…といった感じでした。

なので、アナログが大変だからデジタルに移行したわけではなく(笑)、今後の世の中の勤怠のあり方と、大島商店が効率よく動いていくためにはこういった物が必要だと感じた、というのが一番の理由です。アナログで業務を進めることによる労力と正確性との釣り合いを考えると、やはりこういったシステムが必要不可欠になる時代が来ると感じています。

もちろん従業員を巻き込むことにもなりますし、多少大変であることは覚悟の上でした。ただ「導入の効果が出始めるのが、年単位で先になるかもしれない」と言われたとしても、きっとやるでしょうね。

正直、これまで安定して積み上げてきたものを変えていくにはそれなりのしんどさを感じることもありますが、次の世代のためにも大きく変わらなくてはいけないタイミングにあると考えています。

濱野さん:私は元々経理担当だったので、労務に関しては完全に初心者、システムのこともよく分からず途方に暮れていたところ、社労士の先生からのご紹介で導入支援(システムの設定代行)を知りました。

弊社がTECO Designの大阪オフィスまで徒歩圏内の位置にあるということもあり、導入支援中は毎回大阪オフィスへ出向いて、対面で打ち合わせを進めていきました。

弊社のルールに沿って設定要件を詰めていただき、それに必要なデータをお渡ししていました。本格的に運用を開始した後に困らないよう、設定の段階で「システムのこの部分を触ってみてください」なんていう指示があったりもしましたね。

弊社は24時間稼働しているので、設定が難しい部分もあったりしたと思いますが、なんとか落とし込んでいただけました。今は導入支援が終わり、対面ではなくたまにメールでやり取りをしていますが、いつも一生懸命答えてくださいます。

労務は本当に奥が深いですね。お給料に関わることなので、従業員もシビアに見るところですし、経理とも全然違うなと思います。最初は何も分からず、とにかく付いていくのに必死でしたが、経験を重ね、専門用語も少しずつ分かるようになってきました。

運用開始から2ヶ月。実態の可視化によって従業員の意識が変わり始めた。

濱野さん:これまでタイムカードで打刻していたので、PCでの打刻は全員初めての試みです。

なので、とにかく従業員に声をかけるようにしています。打刻専用のPCを事務所に設置しているので、その周辺に使い方マニュアルやメモなどを貼ることで「使い方を覚えてもらう」ことを、今は一番にしています。

こういったPCでの作業が得意ではなく「クリックってなんですか?」というレベルの方もいらっしゃいますが、一緒に操作をしたりすることで従業員の方とのコミュニケーションも増えました。打刻以外のことも気軽にお話できるようになったことは、現場とバックオフィスの繋がりをスムーズにしてくれた気がします。

(実際に事務所に設置している打刻用PC。周辺にマニュアルや連絡事項などのメモも)

池田社長:社員一丸となってやっていくというところでは、スタートする時点で「しばらく苦労をかけます」というのをもうちょっと従業員に伝えておく必要があったと思います。もちろん、苦労するだろうなとは思っていましたが、従業員にお願いすることが思っていたよりも遥かに多かったです。

ただ、導入時に描いていたバラ色の景色はまだ心の中に持っているので、いつかそれを実現したいなと思っています。

濱野さん:残業時間を把握できるようになったことで従業員の意識も変わり、働き方が変わりつつあります。今日も、ある従業員から残業時間が短くなったことで「体が楽になりました」と聞きました。確かに顔色がよくなったように思います。

今まで、残業せずに帰ることを悪いことのように思っていたのかもしれない。すごくいい兆しだと思います。

池田社長:一人、こういう従業員さんが出てきたら、全員の意識が徐々に変わります。いま例に上がった従業員は、従来の仕事内容をそのまま維持しつつ今回のような結果を出しているんです。こう言った意識が社内全体に広がるといいですね。

池田社長:まずは、従業員の皆さんにとってシステムを触るのが負担にならず、円滑に進むこと。アラートや有給についても自分で確認できるようになること。自分で自分の状況を追えるといいなと思います。

また、私のような立場でいうと、打刻なども当たり前にできるようになった上で、生産性を生まない労力をなくしていきたいです。そうすることで早く帰れたり、もっと楽になったりするんじゃないかなと思います。

先ほど濱野が言ったように、これまでは自分がどれだけ働いていたのかわからない状態から一転、自分の働いた履歴から動きが見えるというのは一つ大きなことだと思うんですよね。自分の働き方のイメージが湧いて、そこからプラス「会社にどういう形で貢献できるか?」というアクションを返せるというところまで持ってこれたら、お互いにメリットのある相思相愛の関係性になれると思います。

濱野さん:私はこれまで労務の知識がゼロだったので、知ると面白いことがたくさんあるんだなと感じました。

例えば「1年に5日は有休を取らないといけない」とか、知らない従業員もいると思うので、もっと労務のことに興味を持ってくれたら嬉しいなと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

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