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比較記事シリーズでは、人事労務関連のクラウドサービスを様々なケースを想定して比較し、ご紹介します。
今回は、年末調整システムである、マネーフォワードクラウド、freee人事労務、SmartHRの操作を比較してご紹介します。
※本記事の内容は公開時点の情報です。
※2021年8月ごろ、マネーフォワードクラウド給与内の「年末調整」機能を、「マネーフォワードクラウド年末調整」という新たなサービスとして提供される予定。それに伴い、マネーフォワードクラウド給与内の「年末調整」機能は提供終了予定だそうです。詳細は下記の公式情報をご覧ください。
「マネーフォワード クラウド年末調整」のリリースに関するご案内
※【追記】「マネーフォワードクラウド年末調整」がリリースされました(2021年8月末リリース)。
弊社YouTubeにて、マネーフォワードクラウド年末調整について触れていますので、ご参照ください。「ペーパーレス年末調整完全ガイド」(8:57〜)
管理者アカウントでログイン後、給与計算ページで当該年度の給与計算が全て締まっているかどうかを確認して下さい。次いで、「年末調整」にカーソルを合わせ、「年末調整」「他ソフトで年末調整計算」のどちらかを選びます。「年末調整」を選択すると、「〇〇年の年末調整を開始します」と表示されたページに遷移しますので、「開始する」を選択してください。
詳細ページでは、社員一覧と年末調整対象外・年末調整対象者のステータス別の人数が表示されています(ステータス別:未依頼・確認中・確認済み)。また、確定人数もこちらに表示され、それぞれの数字を選択すると、具体的な社員と申告内容、反映予定の過不足金額を確認することができ、年末調整業務の進捗管理が容易になります。
また、年末調整>年末調整設定>通知設定から、従業員のステータスを「依頼中」に変更すると、自動的に年末調整の依頼通知が届くように設定することができます。入力用URLや年末調整担当者の氏名などはデフォルトで入力されていますが、期限やその他注意事項など記載内容をカスタマイズすることも可能です。依頼中の従業員へのリマインド通知・通知内容・通知開始日と終了日・通知頻度も設定することができ、担当者の手間を大幅に削減できます。
全対象者から提出が完了したら、「過不足金額の精算月度設定」をし、「年末調整の確定」を選択します。こちらで、全ての作業は終了です。
従業員はスマートフォンもしくはPCからマネーフォワードクラウド給与にログインし、メニューから「年末調整」を選択します。以降は、氏名や住民票記載の住所の確認、その他の所得の有無などに回答します。スムーズに進めば数分程度で終わらせることができ、アンケート形式になっているため、ストレス無く進めることができました。
配偶者の有無、扶養親族の確認については、該当しない方は「いいえ」を選択すれば完了です。
続いて、保険料控除のページです。各保険会社から届く控除証明書を手元に準備し、記載内容に従って転記をします。次に住宅ローンについて回答をしたら、最後に回答・入力内容を確認し提出したら終了です。
全てが完了したら、「扶養控除申告書」「翌年分の扶養控除申告書」「基礎控除兼配偶者控除等兼所得金額調整控除申告書」がPDFでダウンロードできます。
マネーフォワードクラウド給与の場合、一度提出したら管理者から差し戻されるまで従業員は再編集ができません。回答を終了すると、回答内容の確認やPDFでの出力もできなくなりますのでご注意ください。
管理者アカウントにログイン後、メニューから「年末調整」を選択します。
従業員一覧が表示され、入力依頼前・従業員確認中・管理者確認中などのステータスごとの絞り込みをすることができます。入力依頼をする際には、一括・個別いずれかの方法を取ることが可能です。
「年末調整設定」より、還付・追加徴収の方法、還付・追加徴収する月を設定したら、下記の作業に取り掛かりましょう。
社員の個別ページを見ると、該当年の12月の給与額の部分が「要確認 年末調整の結果を反映してから確定してください」と表示されています。メニューの「給与明細」を選択し、「12月支払い分の給与明細を未確定に戻す」を選択します。そうすると、対象者のメールに年末調整の依頼通知が届くようになっています。
従業員が入力を完了すると、マイナンバー、本人情報、配偶者・扶養、保険料、受託ローン、1〜12月給与のステータスが「管理者確認中」に自動変更されます。従業員ごとのページでは、情報確認、計算結果、書類出力があり、もしも誤った情報だった場合には「差し戻す」を選択し、従業員に知らせることができます。
全従業員の入力・確認が完了したら、対象者にチェックを入れ、「還付・追徴の反映」を選択すると、一定時間経過後には各従業員の給与に還付・追徴が反映されます。必須項目に抜け漏れがある従業員がいる場合にはエラー表示が出されますので、目視では限界のあるチェックが万全になります。
freee人事労務でも、スマートフォン・PC両方で手続きをすることが可能です。マネーフォワードクラウド給与よりもページ遷移の回数が少なく、スマートフォンで入力することを想定されたような縦長の画面です。
保険料の入力では、マネーフォワードクラウド給与・SmartHRの場合には種類を従業員自身が入力する必要がありましたが、freee人事労務の場合には「生命保険・介護保険・個人年金保険」、「地震保険・旧長期損害保険」、「社会保険」、「その他の保険(小規模企業共済等)」から選択することができます。また、契約期間や受取人氏名の入力欄が省略されていて、よりシンプルに操作を完結できました。
freee人事労務の場合にも、提出後従業員側からの再提出・訂正はできず、管理者に依頼する必要があります。回答終了後、回答内容は確認できますが、PDFの出力はできません。
※SmartHRは従業員として操作する場合のみを記載します。
SmartHRでも、他2つのサービスと同じように管理者から年末調整の依頼通知がメールで届きます。SmartHRにログインすると、メニュー一覧の「年末調整の手続き」の右上に赤い丸がついています。
基本的な流れや操作は他同様ですが、SmartHRは給与計算機能はないため、当該年度と翌年度の年収予定学を回答する必要があります。全ての入力が完了したら、内容の確認をし、保険料の確認などのステップに進みます。保険料については、他2つとは異なり、期間や受取人が全て必須となっています。
全体の流れは他2つと同じく、アンケートのような形式でテンポよく進めることができました。
SmartHRの場合も、他2つと同様に提出後従業員側からの再提出・訂正はできません。回答終了後、回答内容は確認できませんが、PDFの出力は可能です。
以上の内容を、こちらの動画でもまとめています。
記事と併せてご覧下さい!