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「今さら聞けないけどこれってどうなの?」
「難しいケースに当たってしまったけど、どうしたらいいかわからない」
そんな労務担当者さまのお悩み・ご質問に答えていくコーナー「ROMEの休日」。
労務に関わることならなんでもOK。労務の専門家が、みなさんのお悩みにお答えいたします。
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当社では、うつ病で休職していた社員がようやく寛解に近づき、職場復帰に向けたリハビリ出勤を検討しています。復帰予定の部署については、毎年実施しているストレスチェックの集団分析で「高ストレス職場」との判断はされていませんが、受け入れる際に留意すべき点はあるでしょうか。
労働者安全衛生法で定めるストレスチェックは、個人の心の健康状態や職場環境を把握することを目的としています。ストレスが生じやすい職場では、休職していた社員が復帰後に再発するリスクが高いため、注意が必要です。
また、「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」(基安労発0706第1号)では、復帰に向けた最終段階で「管理監督者や同僚への配慮」が重要とされています。具体的には、以下の点に配慮することが望まれます。
復帰する社員を支援するために、周囲の同僚に過度な負担がかからないよう、会社として十分に配慮する必要があります。
心の健康問題に対する理解を深めるために、教育研修や情報提供を行い、セルフケアやラインケアを促進することが重要です。これは復帰する社員だけでなく、周囲の同僚や管理職にとっても有益です。
さらに、集団分析で特に問題がない職場であっても、この機会に職場全体の心の健康問題に関する知識を深める取り組みを進めることが有意義だと考えられます。
復職する社員が安心して働ける環境を整えるため、過度な負担をかけない配慮とともに、心の健康に関する研修や情報提供を行い、職場全体で支える体制を強化することが望ましいです。