MENU

【研究】クラウド給与計算システム各社の振込データ・インターネットバンキング対応|クラウドステーションのBLOG|人事労務 関連SaaSを体験できる「CLOUD STATION」

BLOG

ブログ

【研究】クラウド給与計算システム各社の振込データ・インターネットバンキング対応

本記事ではインターネットバンキングを用いた給与・住民税振込の活用方法と、クラウド給与計算システム各社での詳細な方法や課題をご紹介します。

 

CLOUD STATION関連記事:複数の振り込み元銀行口座の設定

関連動画

 

振込業務とインターネットバンキング

 

経営者のみなさん、給与計算担当・経理担当の皆さん。

小さな時間と労力の無駄の積み上げをそのままにしてませんか?

御社の担当者は給与や住民税の振込のために、毎月毎月銀行にいっていませんか?

 

個人でインターネットバンキングを利用するのと同様、法人もインターネットバンキングを利用してオフィスにいながらにして振込業務を完結させることができます。インターネット接続を利用した金融取引サービスで、オンラインバンキングとも呼ばれることがあります。様々なメリットがありますが、窓口やATMまでいちいち出かけなくても取引ができる点が最大の魅力です。

 

なお、この記事では給与計算担当・経理担当に必須である給与振込と住民税振込に絞って記述いたします。

 

こちら、難しい操作や設定は必要ありません。

法人がインターネットバンキングをする際に必要なことは、下記の2つだけです。

 

① 御社と金融機関との間のインターネットバンキング利用契約

各金融機関が提供しているプランを契約する必要があります。

 

② 振込データ(全銀データ、FBデータともいう)

給与計算システムから出力された振込を指示するための専用データが必要です。

 

つまり、②「振込データ」を、①「金融機関の提供する画面」にアップロード(取込み)することによって、振込予約ができるという流れです。たった、この2つの作業だけで、面倒な振り込み作業を効率化することが出来ます。

 

振込のタイプ

 

続いて、振込データの種類をご紹介します。

 

① 総合振込

複数の送金をまとめて1データとして作成し、一括で伝送・承認、振込予約をします。

振込日の前営業日まで、登録が可能です。

 

② 給与振込

基本的な内容は、総合振込と同じですが、通常手数料が総合振込に比べて安価という特徴があります。

振込日(給料支払日)の3営業日前までに予約を完了させる決まりが一般的で、通帳には「キユウヨ」と印字されます。

 

よほどの事情がない限り、給与計算担当者は「給与振込」を利用して振込みます。

総合振り込みよりもデータ送信の締め切り日が早いので、それに間に合うように給与計算を済ませることが重要です。

 

振込データの作成方法

 

TECO Designでは、人事労務クラウドシステムの導入支援を提供しています。

中でも、注力しているジョブカン給与計算、マネーフォワードクラウド給与、freee人事労務では、振込データを簡単に取り出すことができます。毎月の給与計算を終え、結果を確定すると、FBデータ※をクリックひとつで作成することができ、更に業務を効率化することが出来ます。

 

※FBデータ 総合振込・給与振込など、複数の振込を一度に行う際に利用可能なデータ

 

また、こちらの機能は標準プランとして用意されているため、特別プランや上位プランの契約・追加の費用発生は不要です。

給与計算が確定された後、金額の手入力作業が一切無くなりますので、単なる効率化、 コストカットだけでなく、ヒューマンエラーの防止という効果も得られます。

 

中小企業の振込の実態

中小企業では、銀行とのお付き合いなどで、複数の振込元会社口座を保有しているケースが多いのではないでしょうか。従業員に、極力同じ銀行で口座を作成してもらうことによって、同じ銀行間で送金でき、手数料を節約することができます。

例として、三井住友銀行では、「同一支店宛」の給与振込を、「インターネットバンキング経由で」行う際には手数料が無料となります!

支店をまたいでも、他銀行への振込より安価になることがほとんどですので、上手く活用すれば経費削減が実現します。

 

クラウド給与システムで、分けた振込データが作れるか

 

では、クラウド給与計算ソフトを使い、手数料を削減するための「複数の振込元銀行に分割した振込データ」を作ることはできるのでしょうか。

クラウドサービスごとに、①給与振込、②住民税振込、③賞与振込の順にご紹介します。

 

freee人事労務

 

① 給与振込:ピックアップ作業をすれば、振込元口座を分けることが可能

 

freee人事労務では、少々手間がかかるものの、振込元銀行に振り分けた振込データを作ることができます

ただ、freee人事労務に記憶させておける口座情報は1つのみですので(常に最後に使用したものを記憶する)、都度会社口座情報を入力をし直し、かつ振り込み対象者を給与計算担当者が選択するという手間が発生します。この選択作業や、毎度口座情報を打ち込む段階が、抜け・漏れが発生しやすい箇所ですので、ご注意ください。

 

さらに、従業員が複数口座の保有をしている場合、それらの口座に対して同一行内の振込ができるわけではありません。つまり、対象従業員を選択することは出来ますが、使用する口座までは選択できないというのが現状です。

 

次にご紹介するマネーフォワードクラウド給与のように、全く同一の内容で異なる締め支払いグループを作成することはできません。従って、あらかじめ締め支払いグループを分割しておくことで、選択作業を軽減する方法は選ぶことも不可能です。

 

② 住民税

住民税振込データを作成する際に、どの口座から振り込むのかを選択できます。

ただし、退職所得にかかる住民税の振込データ作成には対応していません。

 

③ 賞与振込

 

①給与振込と同様に、振込データを作ります。同じように手間はかかりますが、振込元銀行別に振り分けた振込データを作ることができます。

なお、同月内で支払い日が給与と賞与で違う場合、二重振込しないように注意してください。

 

マネーフォワードクラウド給与

 

① 給与振込

マネーフォワードクラウド給与では、事業所設定で複数の振込元会社口座を登録しておくことができます。これで、スムーズに給与振込はA口座から、住民税振込はB口座から支払うと、用途に応じた使い分けをすることができます。

 

freee人事労務でご紹介したような、データ作成時に対象従業員を選ぶようなことはなく、同一締め支払いグループでの給与計算につき、ひとつにまとまった振込データのみ出力が可能です。つまり、給与振込を手動で細分化し、振込データを複数生成するといったことはできません。

通常の操作ではありませんが、振込データを分けるのであればこちらのような方法もあります。

例えば「末日締め翌月25日支払い」という締め支払いの事業所において、A銀行グループとB銀行グループで分けることが可能です。

デメリットとしては、支給控除一覧表という給与担当者としては最も高頻度でチェックしたい帳票が、グループごとに分かれて出力されてしまうことです。「全社合計」なども確認しづらくなりますので、手数料の節約のためにここまでの作業をする価値があるかどうかは、ご判断いただいた方が良い点です。

 

 

② 住民税

住民税振込データを作成する際に、どちらの口座から振り込むのかを選択することができます。

また、退職金の住民税を併せて振り込むことも可能です。

 

③ 賞与振込

「支給賞与」ごとに、1つの振込データを生成できます。その中で分けることは、給与同様に不可ですが、賞与計算自体をわければ対応可能です。

ただし、賞与支払報告書や支給控除一覧表などの帳票類も分かれてしまうデメリットもあるので、ご注意ください。(※賞与支払届、賞与不支給報告書、賞与支払届総括表は”マネーフォワード社会保険”と連携させることで出力可能です)

 

ジョブカン給与計算

3つのクラウド給与の中では、最も細かく分けることができるのがジョブカン給与計算です。

 

① 給与振込

事業所マスタで、振込元会社口座を複数登録しておくことができます。更に、従業員マスタに従業員ごとに口座・支払情報を設定する際、振込元会社口座を選択しておきましょう。

給与確定後に振込データをダウンロードすると、自動的に複数の振込データを取得できます。圧縮されたZipファイルをダウンロードできますので、ご自身のパソコンで開いてご確認ください。

 

振込データの中身まで開いて確認しないと、どの銀行に送信する内容なのかが分からないということはやや手間に感じますが、ジョブカン給与計算であればミスが発生する余地なく、手数料が最安の方法で従業員の給与振込をすることができます。

もちろん締め支払いグループを分ける必要もなく、帳票類が分かれてしまうということもありません。

 

② 住民税

住民税振込データを作成する際に、どの口座から振り込むのかを選択できます。

退職金にかかる住民税を納付する場合も、給与から控除した住民税の振込データに追加して納付することが可能です。

 

③ 賞与振込

①給与振込と同様です。

 

おわりに

 

以上でご紹介しましたが、どのクラウド給与計算ソフトも、振込データを簡単に取り出すことができます。

 

ただし、まとめた振込データしか作れない場合であっても、そもそもインターネットバンキングを利用するだけで、担当者の時間と労力を省略することができ、手数料も安価になっています。インターネットバンキングを利用していなかった場合と比較すれば、同一行内専用の最安値の手数料を適用できなくても、効率化・コストカットに繋がっていることはご認識ください。

 

・・・

以上の内容を、こちらの動画でもご説明しています。

実際の画面も映しておりますので、ぜひご覧ください。

 

神楽坂駅徒歩すぐ!CLOUD STATIONでは、各種人事労務システムを展示しています。実際に操作頂きながら、専門のスタッフに運用についてご相談いただくことも可能です。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、完全予約制としております。

 

ご予約はこちらから 

https://cloud-station.jp/access.html

 

完全無料のオンライン相談もお受けしております。

 

【相談内容の一例】

  • クラウド化を進めたいが、どのサービスを選ぶのがよいか分からない/迷っている
  • 自社独自の勤怠管理システムを利用しているがメンテナンスをする時間がない
  • 担当者が退職してしまったなど、クラウド化を進めたいがうまく移行できるか不安がある
  • クラウド化すると、どれくらい費用がかかるのか知りたい

ご予約はこちらから

https://cloud-station.jp/online.html

カテゴリー

タグ

最近の投稿

月別アーカイブ